ニュージーランドの生徒さんを受け入れるご家族の皆さんへ
福岡でホームステイを受け入れるご家族の方に向け、ぜひ知っておいてもらいたい情報を「ツアーバンク」がご紹介します。ニュージーランドから来た生徒さんは、慣れない日本の習慣に戸惑うことも多いはず。ステイ先の皆さんには、ぜひファミリーの一員として迎え入れていただき、楽しい国際交流・学校交流のお手伝いをしていただければと思います。
受け入れに際して
受け入れは普段の生活のままで
ニュージーランドの生徒さんを受け入れたら、家族の一員として接しましょう。日常の雑事や、興味を示したことは一緒にやってあげてみてください。子どもたちは、日本の生活のことはよくわかりません。先入観をなくし、あるがままを受け入れ、日本の価値観のまま対応してください。ただし、寛大に、かつ期待をしすぎないよう。
個々のコミュニケーションから家族同士のコミュニケーションへ
かつてはホームシックを助長するという理由で自国の家族への連絡を控えさせていました。ここ数年、各々がスマートフォーンやタブレットを持参するようになり、連絡を遮断することは難しくなっています。発想を転換し、PCやスマートフォーン、タブレット等を使って受け入れ生徒の家族と家族ぐるみの交流を楽しみましょう。
対話を多く~語学力は二の次~
会話能力は絶対条件ではありません。滞在するのは子どもです。難しい英単語はわからないこともあります。また、ニュージーランド独特の言葉や発音もあるため、日本で知られている「英語」が通じないこともあります。言葉だけに頼らず、自分が持っている力を使い、意思疎通できるよう努めましょう。
ニュージーランドの生徒さんを受け入れたら、家族の一員として接しましょう。日常の雑事や、興味を示したことは一緒にやってあげてみてください。ただし、日本への理解のためと特別に盛りだくさんなスケジュールを用意する必要はありません。
習慣、文化の違いに気を回しすぎない
外国人という先入観をなくし、率直な対応を心がけましょう。相手は子どもです。危険なことや悪いことをした場合は、わが子同様にしかってあげてください。
ニュージーランドの人々、子どもたちの傾向
- 日本の子どもたちに比べて体格は大きく一見大人っぽく見えることがあります。一方でみかけより素朴で年齢より幼く感じられる言動も多々見受けられます。
- メディアで多く見かける米国人の子どもに比べるとおとなしく控えめで日本の子供により近いような印象もあります
- 韓国系、中国系、インド系、ミクロネシア系など、いろいろなバックグラウンドを持つ子どもたちですが、人種にかかわらず、子どもたちは千差万別です。何にでも興味を持ち、喜んでやってみる子どももいれば、引っ込み思案だったり、わがままでお行儀が悪かったりする子どももいます。
迎えてからステイ中の過ごし方
家の中の説明と家庭のルール
日本の生活として一般的に世界に紹介されている事柄(室内では履き物を脱ぐこと、お箸を使って食事をしたりすること等)、は知られていますが、各々の家庭には独自の生活ルールや習慣がありますので、家庭のルールを教え、納得させてください。主なポイントは以下の通りです。
- 触ってはいけないもの、してはいけないことの説明
- トイレなどでのスリッパを履き替えるなど些細なルール等も知らせ、守らせる
- 日本の子供と一緒の部屋になる場合は、その旨を伝え納得させる
- 食事のあいさつも一緒にさせる
※タバコは子どもの前では控えてください。できれば室内での喫煙も避けるようお願いします
お風呂について
ニュージーランド人の入浴時間はとても短く、家庭にあるお風呂をとても珍しがります。日本流の入浴方法についてわからない子どもも多いので、以下のポイントについて知っておきましょう。
- ニュージーランド人は朝にシャワーをする傾向にあります。可能であればさせてあげてください。無理であれば断っても問題ありません。”No Shower at Home in the morning.”と伝えてあげましょう
- スーパー銭湯などに喜ぶ子どももいます。様子を見て、連れて行ってあげるかご判断ください
- 入浴剤を珍しがり、喜ぶ子どももいます
- 洗濯物は洗ってあげてください。中には洗濯物を出さない子どももいますが、この場合は無理に洗う必要はありません
就寝時間と翌日のスケジュールの説明
ニュージーランドの子どもは日本の子どもに比べて、就寝時間が早い傾向にあります(もちろん、夜更かしが好きな子どももいます)。就寝前には翌日の起床時間、外出時間などを伝え、子どもを安心させてあげてください。なお、ステイ先のご家族には、あらかじめ訪日する子どものプロフィール(趣味嗜好等も書かれています)をお渡しします。これまでどのようなライフスタイルを送ってきたのか理解してあげてください。
滞在中の過ごし方
普段の過ごし方
それぞれの家庭で楽しい時間を過ごしてください。どのように過ごすかは、受け入れ先のご家族が主導権を持って計画していただいて構いません。
- ニュージーランドの子どものやりたいことに振り回される必要はありません
- ニュージーランドの子ども同士で、学校の時間外の約束をさせないでください
- 子ども同士で電話を使う場合は、その前に許可を取らせるようにしてください
- アクティビティについては、知り合いのご家族と一緒に楽しむのもおすすめです。自己負担を軽くでき、ステイ中の子どもの緊張もほぐれます
食事のこと
食事に特別制限のない子どもに対しては、普段の献立と同じ食事で結構です。とはいえ、食べなれないものをいただくのは子供たちにとってとても勇気がいることです。特にステイ先でいただくお食事に、食べなれたものがあればとても安心できるかもしれません。
いろいろな食べ物にトライしやすいよう、工夫してみてください
- ニュージーランドの子どもにとっては、コーンフレークやトースト、果物が一般的な朝食です
- 食べ物は、スーパーに一緒に行って好きなものを選んでもらいましょう
- バイキング形式で好きなものを取らせて食べさせてあげましょう
- プロフィールに「寿司が好き」とあった場合は、主に巻き寿司のことです。にぎり寿司ではありませんのでご注意ください。生のお魚は苦手な子供が多いですが手巻き寿司は好評のようです
- 香辛料が強い食べ物は一般的に好まない傾向にあります
- 無理に日本食を作る必要はありません。あまり食べない傾向にもあるようです。
- 牛乳はニュージーランドのものと味が違うのでご注意ください
- お茶は苦手ですので、学校には水のボトルを持たせてあげましょう
食事をあまり食べない場合
過度に心配する必要はありません。もともとの体質で、食の細い子どももいます。また、ホストの心配がニュージーランドの子どもの不安を誘い、より食べることが難しくなることもあります。おおらかに見守ってあげましょう。
- 日本食については、本人が食べたことのあるものを少しだけトライさせてあげましょう
- 果物やファーストフードチェーンのポテト、鶏のからあげなどは食べ慣れている場合が多いです
- ベジタリアンだった場合でも、ホットケーキやドーナッツであればOKです
一般的に好まれる食べ物 |
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人気のある食べ物 |
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お土産・お買い物について
お買い物は子どもたちがお小遣いの範囲内ですることになっています。足りない分を買い与えることは一切しないてください。
購入を避けるべきもの
以下は、ニュージーランドへの入国の際、問題になる可能性があるのでお土産として購入する場合はご注意ください。日本国内で消費する場合は問題ありません。
- 竹・わら製品 ※扇子・箸等は問題ありません
- おもちゃの拳銃
- 花火
ホームシックのとき
来日中の子どもがホームシックになってしまったときは、以下のような工夫をしてみてください。
- できるだけ気が紛れるよう、スポーツや夢中になれるゲームなどをさせてみてください
- ホストが神経質になればなるほど、ホームシックはひどくなる傾向になります。あまり深刻にならず、おおらかに見守ってあげましょう
- 一緒に来日しているニュージーランドの子どもと一緒に過ごす時間があると、ほっとする場合があります
- 自分たちだけで解決しようとせず、他のホストファミリーや、受け入れ経験のあるホストファミリーに相談し、一緒に過ごしてみてください
- ニュージーランドにいる両親からホストの家へ頻繁に連絡が来る場合があります。煩わしい場合は、当社までご相談ください
ホームステイの生徒にメールでごあいさつ
実際の訪問までしばらく、時間があるときは、メールでのご挨拶をお勧めします。ご家族の写真などを添付して前もって親しくなりましょう。文面の一例をご紹介します。
訪問する生徒さん | 受け入れの生徒さん |
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松本 清 | David Thunders |
タイトル
- Hello from Fukuoka
- This is Kiyoshi Matsumoto(自分の氏名)など
書き出し
ステイ先の生徒さん宛て | Dear David. Hi David. |
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自己紹介とごあいさつ
僕は松本 清と言います。 | I am Kiyoshi Matsumoto. |
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君のステイを歓迎します。 | We welcome your stay. |
君が家にくてくれると思うとワクワクします。 | I am very excited to receiving you. |
家族について・趣味について・週末の予定など
両親と兄、妹と住んでいます。 | I live with my parents and a big brother and a little sister. |
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犬を2匹飼っています。ジョンとチビといいます | I have two dogs, named John and Chibi. |
〇〇が好きです。(ラグビーすること、サッカーすること、ゲームをすること、買い物、絵を描くこと、水泳、ピアノ演奏) | I like〇〇.(playing rugby, playing soccer, playing game, shopping, drawing, swimming, playing the piano) |
君と一緒にできたらうれしいです。 | I hope I can do it with you |
ステイ中に、英語を教えてください。 | Please teach me English while you stay with us |
NZの文化に興味があります。 | I am interested in NZ culture. |
日曜日は何がやってみたいですか? | What do you want to try on Sunday? |
何か買いたいものがありますか? | Do you have anything to buy in Japan? |
ステイ中に何かやってみたいことはありますか? | Do you have anything to do during your homestay? |
家でのステイをお楽しみください | I hope you enjoy staying with us. |
家で楽しく過ごしていただけるとよいです。 | I hope you have a good time with us |
最後のごあいさつ
お会いできるのを楽しみにしています。 | I am looking forward to seeing you. |
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お元気で。 | Please take care. |
手紙の終わり
さようなら、松本 清 | Sincerely yours,Kiyoshi Matsumoto. |
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